日本酒呑むのに平盃が欲しいなぁ~と思っていた矢先に、
物置にて平盃を発見。ラッキー!
しかし、見事な黒光り……
これの元の色は何色だったのやら。
背面に「純銀」の刻印があったので、
前からやってみたかったアレをやることに。
銀の変色は、
空気中の硫化水素 + 銀 → 硫化銀 + 水素
【H2S + Ag → Ag2S + H2】
だから、
「お湯に塩(触媒)とアルミ箔を入れて一緒に煮る」ことで、
アルミ + 水 + 硫化銀 → 水酸化アルミニウム + 銀 + 硫化水素
【2Al + 6H2o + 3Ag2S → 2Al(OH)3 + 6Ag + 3H2S】
※塩の代わりに重曹でもOK。
※アルミのイオン化傾向が銀より強いので、
アルミがOHを取り、それではぐれたHとSがくっつき、銀が取り残される…と。
仕組みを復習したところでいざ実践。
まず、使用するものを準備。
・調理用に使わないどうでもいい鍋
・調理用に使わない割り箸
・水(蒸発分を見越して対象物が浸かる量)
・塩(大さじ1~2杯程度)
・アルミ箔(折り紙2枚分程度)
・白衣(科学実験を楽しむ必須アイテム※別に要らない)
準備が整ったら、
鍋に水を入れて沸かし、大さじ1~2杯くらいの塩をバサー!
アルミ箔を適当にちぎってぽいぽいしたところに、
黒ずんだ銀食器をイン!
ぐつぐつ……
臭ッ!
換気扇を「強」にするの忘れてた!硫化水素、臭ッ!!!
5分ほど煮て、
黒ずみがかなり軽減され、
アルミ箔もうっすら渋い色になったので
取出し。
……うーん、まぁまぁ。
物足りないので、
練り歯磨き粉を、
少しだけ湿らせたティッシュ(布でも可)に塗布して、
キュッキュすること約5分。
明治30年代の銀杯、
100年以上の時を経て、完全復活!!!
ひゃっほーい!酒が呑める呑めるぞ~酒が呑めるぞ~♪